大日如来(だいにちにょらい) 密教 全宇宙を神格化した仏
大日如来(だいにちにょらい)は、大いなる智慧の光明で人々を照らし、平和と繁栄をもたらしてくれる仏です。毘盧遮那如来と同じであるともいわれ、梵名は「マハー・ヴァイローチャナ(虚空にあまねく存在するという意味)」といい、摩訶毘盧遮那如来(まかびるしゃなにょらい)、大光明遍照(だいこうみょうへんじょう)とも呼ばれます。
大日如来は、毘盧遮那如来 を密教の思想にもとづいて発展させた如来で、全宇宙を神格化した仏です。
大日如来は、金剛界(こんごうかい。悟りへの道筋を表す)と胎蔵界(たいぞうかい。慈悲の広がりを表す)の2つがあります。
金剛界の大日如来は、「金剛頂経」にもとづき、悟りをえるために必要な智慧を象徴します。
金剛界の大日如来は、智拳印(ちげんいん。左手の親指を中に入れて人差し指を立てた拳をつくり、立てた人差し指の二節から上を右手の拳で握り込む形)を結んでいます。
胎蔵界の大日如来は、「大日経」にもとづき、無限の慈悲の広がりを象徴します。
胎蔵界の大日如来は、法界定印(ほっかいじょういん。両手のひらを上に向け、左手の上に右手の甲を重ね、 両方の親指を軽く触れ合わせる形)を結んでいます。
釈迦如来、
阿弥陀如来、
薬師如来 などは
大日如来の化身で、他の如来と異なり 宝冠などの装飾品を身に着けています。
大日如来は、蓮華座に結跏趺坐し、瓔珞(ようらく)、臂釧(ひせん)、腕釧(わんせん)を身につけている姿が一般的です。
大日如来は、平安時代に真言宗・空海により、日本に伝来したと言われています。
大日如来は、真言宗の本尊として安置されています。
大日如来像は 円成寺・大日如来像が有名です。
東京の上野駅前にある東京国立博物館(トーハク)では、大日如来坐像が見学できます。
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