観音菩薩(かんのんぼさつ) 観世音菩薩, 衆生を救う現世利益の仏

観音菩薩(かんのんぼさつ)は「観音さま」と呼ばれ、昔から広く民衆に親しまれていて、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)とも呼ばれます。梵名は「アヴァローキテーシュヴァラ・ボーディサットヴァ」といい、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)・観自在菩薩(かんじざいぼさつ)・救世菩薩(くせぼさつ)などの多数の別名があります。
法華経普門品第二十五 「観音経」で 観音菩薩は施無畏者(せむいしゃ)であると言われています。施無畏者とは「怖いことや災いのない状態を人々に施してくれるもの」という意味です。一切の衆生(しゅじょう)を救ってくれる現世利益の仏です。
観音菩薩は、人々の苦しみの声を聴き、苦しみのありさまを見届け、そのような人たちを全て救ってくれる崇高で偉大な仏です。
東京の上野駅前にある東京国立博物館(トーハク)では、観音菩薩立像が見学できます。
観音菩薩には
・聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)
・十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)
・千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)
・如意輪観音菩薩(にょいりんかんのんぼさつ)
・不空羂索観音菩薩(ふくうけんじゃくかんのんぼさつ)
・准胝観音菩薩(じゅんていかんのんぼさつ)
・馬頭観音菩薩(ばとうかんのんぼさつ)などがあります。
髪を束ねて頭頂で結い、阿弥陀仏の化仏付きの宝冠をかぶっているのが特徴です。
聖観音(しょうかんのん)
観音菩薩は三十三の異なった姿に変身し、衆生を救ってくれると言われ、その基本形が聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)です。宝冠をかぶり、左手に蓮華(れんげ)や水瓶(すいびょう)を持ち、蓮華台座にのる姿が一般的です。
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十一面観音(じゅういちめんかんのん)
頭上に変化面、仏頂面、化仏をのせ、数束の髪を両肩に垂らし、大きな耳たぶが特徴の観音菩薩です。十一の顔を持ち、多方面の人々の声を聞く能力を持つと言われています。
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千手観音(せんじゅかんのん)
千手観音菩薩は広大無限の慈悲を持ち、広範囲に細やかに人々を救うと言われています。悩みを救い、全ての願いをかなえてくれると言われています。一般には 手は左右で42本か40本ですが、寿宝寺の千手観音のように 千本の手を持つ千手観音も何体かあります。
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如意輪観音(にょいりんかんのん)
人の願いをすべて叶える不思議な珠である「如意宝珠」を持つ観音菩薩です。輪王坐(りんのうざ)で座り、頬に手を当てた姿が一般的です。
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不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)
「不空」とは「むなしからず」、「羂索」は鳥獣魚を捕らえる縄という意味で、心念不空の索をもってあらゆる人々をもれなく救済するといわれる観音菩薩です。東大寺法華堂(三月堂)本尊の立像が有名です。
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楊貴妃観音(ようきひかんのん)
中国を代表する美女・楊貴妃の名を冠する華麗な観音菩薩です。中国から伝来し、美しい表現であることから この名で呼ばれるようになったと言われています。
馬頭観音(ばとうかんのん)
観音としては珍しい忿怒の姿をした観音菩薩です。明王に分類されることもあります。
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